次は
セイ達は三組に分かれてそれぞれの鍵で部屋に入った。
床は廊下とは違う灰色のカーペットが広がっていて全てが高級なオーラを放っていた。
「す、凄いな」
セイとリーパーが呆然としている中イフリートとジュポスはベットの心地を確認しにいっていた。
そんな中ドアを叩く音が響きセイとリーパーは部屋に溶け込んでいた心が戻ってきたのかハッとしたような顔をしてセイは扉へと向かった。
「タオルケットをお持ちしました」
「あ、ありがとうございます」
ドアを開けるとると先程の男が二枚のタオルケットを渡してきた。
「ではまたこれで」
「ありがとうございます」
ヨウとティオとジンの部屋では。
ティオはセイのように部屋を呆然としながら眺めていた。
「何をしてるの?」
「い、いやなんかすごくて」
「そうね」
「まぁ」
「私は偶にこういう所に泊まったりするわよ」
「まあでも確かに感心するわね」
「人はこんな綺麗に部屋を作るようになったのね」
「もう長いこと人との交流なんてなかったから」
ジンはそう言いながらベッドの感触を味わっていた。
「私は今でこそこうだけど最初に泊まったお高い宿はあなたみたいだったわよ」
「そうなんだ」
「まあこういうのは慣れよ」
「そ、そうか?」
「そうよ」




