次は
「二つ目巨人の真珠という真珠です」
「真珠?」
「はい勿論ただの真珠じゃありませんよ」
「名前の通りその真珠は大きいです」
「名前の由来はその真珠が巨人の真珠のネックレスにピッタリな大きさだからです」
「これは一年に二つ売りに出されますよ」
「三つ目は魚介類全てです」
「す、全て?」
「はい」
「この国の魚や貝は海龍様のおかげか全てが一級品なんですよ」
「確かに此処の魚美味しかったな」
「お食べになったことがあるんですか?」
「ありますよ」
「なら今度別の国で取れた魚を食べてみてください」
「相当な一級品でもない限り此処の並の魚にも及びませんよ」
「実際私も他の国で魚を食べてみたことがあるんですが」
「此処の魚を食べ慣れている私からすると脂の乗りがかなり悪く身は痩せ気味でした」
「へぇー」
「じゃあ今度食べてみますね」
「それとですね」
それからも話は長々と続いた。
「それにしても部屋に着きませんね」
男はそう指摘され周りを見た。
「あ!すいません」
「はい?」
「話に夢中になってぐるぐるしていたみたいです」
そう男はいいまた少し歩くと立ち止まった。
「此処が皆様のお泊まりなるお部屋でございます」
「どうぞこれを」
男はそう言って鍵を三つ渡してきた。
そして男は「ではこれで」っというとその場を離れた。




