次は
それから他の宿を何軒も尋ねたがオレクが一軒目と同じようなことを言い居づらくなって出るを繰り返し結局今日泊まれる宿は見つからなかった。
「そうか」
「そうだったのか」
「あなたね!」
「オレク!」
「いい加減妥協って言う言葉を覚えなさいよ!」
「みんなが迷惑してるでしょ!」
「何を言ってるのよ!」
「私は全てにおいて物凄く妥協しているわよ!」
「何処がよ!」
「だから全てがって言ってるでしょ!」
「服だってもっと豪華で目立つものがいいし装飾だってもっと金と宝石を使ったものが欲しい」
「でもお金のことを考えて妥協したのですわ!」
「だったら今回も一番マシだと思ったところで妥協してくれても良かったよね!」
「私にだって妥協できる限度がありますわよ!」
2人は物凄い勢いで喋ったのもあってか少し息を切らしていた。
「よし!じゃあみんな!」
「少し高い宿に行こう!」
「あの〜」
「ん?」
「何だ?」
「もう〜」
「全部行きました〜」
「少し高い宿〜」
「残ってるのは本当に高い所だけです〜」
「ま、マジか」
「よ、よし!」
「大丈夫だ!」
「魔物で懐はホカホカだからな少し熱いぐらいだったからちょうどいい!」
「まあ売る時に前受けたクエストの未達成で多少罰金を渡すことになったけど減ったお金より増えたお金の方が多いし大丈夫なはず!」




