これから
「もっと豪華なものがいい?」
セイが疑問に思ったのは他でもない輿の見た目にあった。
輿は人の乗る箱のような部分が全て金色になっていて金で出来ているのかはわからないが金の装飾が施された部分もあった。
セイは少し驚いた顔をして腰を指差しヨウの顔を見た。
「実はこの輿という乗り物既にオレクによって改造して済みです」
「ん?」
「ある日書類を確認していたら覚えのない出費があったので調べたところこれの原型が購入されていました」
「その時はちゃんと謝ってくれたので許したのですが」
「さらにその後前とは比べ物にならない謎の出費を確認しまして調べたところオレクがまた勝手にお金を使ったことがわかり問いただしに行ったところ」
「これに使ったことを自白しました」
「総額はかなりの額です」
「なのに妥協とか」
「チッ」
オレクはヨウの舌打ちを聞いてビクッと身を震わせ近くにいたジュポスで身を隠そうとしていた。
「じ、じゃあそろそろ行くか」
「そ、そうですわね!」
「そうしましょう!」
オレクはそういうと全速力で輿へと向かい簾を持ち上げ中に入った。
<兵隊作成>
オレクがスキルを発動すると突然地面から砂が溢れ出し兵士の形を成し4体の兵士が現れ輿を担いだ。




