これから
セイはシューネ、シューメ、メッシュが持ってきたヨウ達の私物や旅の道具を旅の次元に入れ皆んなで外を出た。
外を出るとものすごい量の荷物をこちらに向かって荷台で運んでくる家を案内してくる執事が引っ張ってきた。
「何だ?」
「これは?」
「これで私達の私物の全部です」
「え?」
「じゃあさっきのは?」
「あれも旅の道具だったり私物ですよ」
「ただ部屋まで全ての荷物を運ぶのは大変なので喋るネタを作るために一部だけ持ってこさせたんですよ」
「そ、そうか」
「じゃあ入れるぞ」
「はい!」
「旅の次げ」
「ちょっと待つのですわ!」
セイは旅の次元を使おうとした時、オレクがそう言ってスキルの使用を妨げた。
「ん?」
「なんだ?」
「一番下にある一番大きいものは入れないでくださいまし」
「わかった」
<旅の次元>
セイは言われた通り一番下の一番大きい物だけを残し旅の次元に入れた。
「で?」
「オレクこれって何なの?」
「これは………」
オレクは荷物に近付いていき被さっている布を引っ張るとそこには輿が出てきた。
「な、なんだこれ?
「これは最近手に入れた遠い島国の乗り物だそうよ」
「後ろと前にある二本棒を人が担いで中に入った人を運ぶそうよ」
「この乗り物はその島国の貴族が使っているそうよ」
「本当はもっと豪華なものがいいのだけれどまあそこは妥協ですわ〜!」




