これから
トントンっと扉が叩かれヨウが許可すると扉をノックした人達が入ってきた。
1人はスラリとした何処かの大手企業の社長の秘書をしていそうなスーツを来たピンっと立たせたウサギ耳の細長の女性と居るだけで周りをほのぼのさせるような雰囲気を漂わせたたぬき耳の小さな姉妹が入ってきた。
「何の御用でしょうか?」
「常々あなた達には言っていたわね」
「時が来たのよ」
「自信はある?」
「わ、私は何とも言えません」
「私達も何とも言えません」
「私達も何とも言えません」
姉妹は息を合わせたかのように言った。
「でもあなた達にはこの3年間様々なことを教えてきたでしょ」
「確かに私達はヨウ様、ガーア様、オレク様、ジュポス様にこれまで様々なことを教えていただきました」
「皆様の補助という形では役に立てると私達は自負していますが我々だけでは……」
「所詮私たちは口減らしに売られた子供」
「それも私たちは売れ残り私は食べてもあまり太らない体質であそこの食事では太ることができずあの時ほとんど骨の状態で労働も出来なければ夜伽目的で買われるはずもなくあそこにいつ死んでもおかしくない状態でいました」
「シューネとシューメは何人かに夜伽目的のキモい奴らに買われた事はありましたがすぐにあそこに戻ることになるの繰り返しでした」
「それはご存知の通り2人の服の下の肌には大きなアザがありそれが御伽噺の災厄の呪いを受けると出来る紋章と酷似していたからという理由でシューネとシューメはあのままならあいつらに殺されていたでしょう」
「で?」
「結局何がいいたいの?」
「え?」
「あなたやっぱり少しバカよね」
「それはあなた達が売れなかった理由」
「今のあなた達とは関係ないわ」
「それにメッシュは今も少し細いけど逆にこの辺りだと屈指の美人だしシューネとシューメのことはここの人達は全員知っているわ」
「知っていてみんなああしてる」
「もう聞かないわ!」
「私は行く」
「あなた達、私達に恩を感じていて返したいなら自信を持ってここを更に大きくしなさい!」
「は、はい!」
3人は声を合わせて返事をした。




