これから
ある宿の一室にてセイは1人考え事をしていた。
「はぁーーー」
「戦争か〜〜」
そうなるとサウザード王国は無しだよな。
巻き込まれたら嫌だし。
ヨウ達と旅できるかなって楽しみだったけど今のヨウ達は此処のことで大変そうだったからな。
キョウ達のいる所もいいけどシキが言ってたまあ恐らくだけど獣人国もいいかもな。
そういえば十神教会本部ってどこにあるんだろう?
それも聞いておいた方が良さそうだな。
やりたいこともあるしやらないといけないこともある。
大変だな〜。
いっそのこと真祖吸血鬼<完全体>目指してみちゃうか。
未完全があるって事は完全もあるって事だし。
「いやダメだな」
聞こえなかったけど。
あの時の言葉はきっと。
少し眠るか。
眠いし。
セイは1人ベットの上で睡眠欲の赴くまま夢の中へと行った。
ヨウは自室の机に山積みになった書類全てに目を通すと一息つきコップに入った飲み物を飲んだ。
「ふぅー」
「疲れた〜」
ヨウはひとときのティータイムを楽しもうと肩の荷を下ろそうとしたところで何かを伝えることを忘れているような違和感を覚えた。
そして少し思考を巡らせるとその正体を思い出した。
「そうだ!」
「シューネ、シューメ、メッシュ此処へ来なさい!」




