武神祭
ミカヅチは刀を地面に落としたまま蹴りを食らい起き上がる時には幾つものビーストが近づいていた。
<縮地>
ミカヅチはその場を離れ少し距離のある場所へと現れた。
とりあえず刀の辺りを囲んでいるビーストを倒さなければ。
ん?背中に風圧?
<縮地>
ミカヅチはその後ろに感じた風圧を少し逸れるように移動した。
そして先程ミカヅチがいた場所には岩でできた巨大な腕が降ってきた。
「いつのまに!?」
ビーストに構いすぎてゴーレム達を見てなかったのが裏目に出たか。
「ん?」
そういえば……
ミカヅチは後ろからものすごい勢いで迫ってくる殺気に気づき後ろを見るとすぐ近くに剣を持った椿が斬りかかっていた。
スキルを使う暇はないと避けようと身を反らしたが胸に剣が接触しザックリと斬れた。
椿は足を地面つけ踏ん張りすぐに畳み掛けてきた。
椿の猛攻撃を避けていると足がもつれ転んでしまった。
ミカヅチは転がりながら椿の攻撃を避けすぐに隙を見て体勢を整えた。
椿が大振りで剣を振おうとした時ミカヅチはスキルを使った。
<修羅の腕>
ミカヅチは先程転がった時に修羅の腕で地面を砕き手に入れた破片をギュッと握り椿に向かって投げつけた。
椿は反射的に剣で顔を防いだ体に当たった1発1発の石はまるで棘に刺されたかのように痛みが走った。




