武神祭
それはガチッガチッと形を成し細かいパーツがカチッカチッっと形を固定した。
それはライフルの形を成した。
そいつは先程魔法を施した細い針をライフルに入れスコープを覗き時を待った。
そしてマカールがファイヤーボールを放った瞬間にそいつはライフルの引き金を引いた。
針は物凄い勢いで飛んでいった。
ライフルからは音は出ず針に気づく者もなくアイシーに当たり倒れた。
そいつはライフルに再び特殊な魔力を流し折り畳み鞘の中に入れ剣の柄を鞘に入れその場を離れた。
特別観客席にて。
大柄の大剣を持った男が来た。
「上手くいったか?」
「はい」
「無事に魔石に術式流し込み再封印は完了しました」
「そうか、まさか自力で封印を解くとは」
「いえあれは自力というよりも魔石が生存本能で無理矢理こじ開けたように感じました」
「そうなのか?」
「はい」
「新しいデータが取れたな」
「アイツらが喜びそうだ」
「あそこまで追い詰めることは無かったですからね」
「死ぬと悪いからな」
「ですがあれで一部しか封印が解けていなかったとは驚きです」
「そうだな」
「それにしてもその武器はいいな」
「はい」
「王があんな命令を出されるからアイツらは泣きながらこれを作ったのでしょうね」
「ふん!」
「いつもあんな額を要求してくるんだそれぐらい作って当然だろ」
「ですがこのライフルはすごいですよ」




