武神祭
「何よあれ…」
マカールは思わずそう口に出してしまった。
丸焦げだったはずなのに。
それにさっきの狼は?
わからない。
とにかく魔法で身動きを取れないようにしなくちゃ。
「<チェ…」
マカールが拘束系の魔法を使おうとするとアイシーが凍らせた地面から氷の触手が伸びマカールへと向かって行った。
マカールへと向かって行った触手は先端の形を狼の顔へと変えた。
狼はマカールに近づくと口を開け噛みつこうとしてきた。
まずい!
「<インパクト>」
マカールがそういうとマカールは足から凄い衝撃波が生じ空高く上がった。
狼顔の触手はガチッと歯を鳴らしマカールの方を見てさらに長くなってマカールに向かって行った。
「<フライ>」
マカールがそういうとインパクトによって起こった上昇が終わると空にマカールは停滞した。
それからは狼顔の触手と空飛ぶマカールの空の鬼ごっこが始まった。
マカールは距離をとって逃げたりあえて近づきスレスレで避けたりが続き何度かそのような感じだったがマカールがまたスレスレで避けようと狼顔の横を通るとガチッっという音と共に触手は液体のようになりマカールを囲んだ。
頭の部分が形を変えマカールを囲んだが触手はその後、触手の底が抜け先程のように液体のようになり囲いをさらに囲い分厚くなった。




