武神祭
ベルは身につけている鎧を全て外し地面に落とした。
「外してしまわれるのですか?」
「ああ、これ以上この鎧を身につけていても相手があんただと鎧としての機能を果たさない重りだろう?」
「それにかえって修理費代が嵩むのも嫌だからな」
「ふぅーー」
ベルが息を吐くと体から先程よりも大量の魔力が落ち着いた感じに滲み出て来た。
「もう油断も侮りもしない」
「行くぞ!」
「<身体強化>」
ベルは瞬く間にミカヅチへと近づき剣を振るった。
ミカヅチは刀でベルの剣を受け止め流そうとしたがあまりのパワーで吹き飛ばされた。
ミカヅチは吹き飛ばされ空中にいる間に考えを巡らしていた。
パワーが先程と桁違いだな。
この大会で身体強化を使ってくる人もいたけどこのベルという人の身体強化はどの身体強化よりも優れている。
何故だかはわからないけど。
やはり魔法をもっと勉強したほうが良いのだろうか?
魔法のことは本当にわからない。
まあ勉強するにしてもこの大会で優勝しなければな?
金がないから。
ミカヅチは空中で1回転して地面に着地した。
受け流しができないなら滑じゃダメだな。
どうしたものか。
使うか?
う〜〜ん。
ミカヅチが色々なことを考えているとベルはすぐに近づき剣を振るってきた。




