武神祭
石の矢は火の矢と風の矢に比べてかなり遅くアイシーは石の矢に向かって拳を振るった。
石の矢とアイシーの右拳が当たると岩の矢は砕けた。
だがそれと同時にアイシーの右拳から肘のあたりまで石になっていった。
それを見たアイシーは無表情のままキバへと向かって行った。
だがアイシーが腕の変化に気づきキバに向かっていった時にはキバは普通なら避けられない量の石の矢を放っていた。
アイシーはそれを見た瞬間、このままでは全ての矢を処理することはできないと判断し身体強化の魔法を即座に使い全ての矢を石化した右手に当て弾き返した。
「な、何!」
キバはアイシーの矢の対処の仕方に驚愕し一歩行動が遅れてしまった。
その一歩の遅れの間にアイシーはキバの懐へと入り石化していない左手で拳を振った。
ガキンっという鉄と鉄がぶつかる音が響いた。
だがその音が鳴り響きすぐにキバは空高く飛んだ。
キバはあの時アイシーの攻撃を短剣を出し防いだが短剣は折れ上に飛ばされたのだった。
そして落ちてきたキバにアイシーはトドメの横蹴りを決めた。
キバはアイシーの横蹴りで壁まで行き良いよく飛ばされ体を叩きつけた。
そしてキバは力なく地面に倒れた。
「キバ選手キバ選手まだ出来ますか?」
キバは何も答えず地面に伏したままだった。
「第4試合!アイシー選手の勝利!」




