アイシー・エルモア・サウザード
「ジョバンは騎士団に連行され偽物のアイシーは保護されました」
「保護された当時の偽物のアイシーには感情はなく記憶もなかったそうです」
「国はそんな偽物のアイシーを本物のアイシーとして扱うことに決めました」
「そして偽物のアイシーは本当のアイシーとなり国はエルモア家で見聞きした貴族達に緘口令を敷いた」
「まあお父様は私に話したけどね」
「そうなんだ」
「王国はアイシーを切り札として隠してるんですよ」
「王国はアイシーを使って色々な実験をしたらしくどうやらアイシーの能力はSランクの魔物一体を単体討伐できるほどに強いらしくです」
「今のアイシーは何も悪くないじゃない」
「そうですよ」
「別に今のアイシーはなにも悪くはないですよ」
「椿様」
「実はですね私は本物のアイシーとは結構仲良かったんですよ」
「あれほど気の合う人は幼少期では始めてだったんですよ」
「それが、ある日からピッタリと舞踏会とかでも合わなくなり遊びに誘っても返事すら返ってこなくなりました」
「それから長い年月合わなくなり久しぶりに舞踏会で会ったアイシーは以前あったアイシーとはまったくの別人になってたんですよ」
「話しかけても知らんぷりされ昔はあんなに周りに明るく接してたのに一人部屋の端っこで立っているだけだったんです」
「私は何だかそれが悲しくてその日舞踏会から帰りの馬車で泣いてしまったんです」
「その馬車には父も乗っていてその時、父にアイシーについて聞きました」
「私はそれから色々今のアイシーについて調べました」




