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理由

「イカコは神経を興奮させる作用や幻覚などの作用がありますが皮膚感覚が異常に研ぎ澄まされます」

「アマダは神経に作用して異常な興奮状態をもたらし、精神依存も強く幻覚症状が現れ、精神錯乱や異常興奮になる作用があり痛覚が鈍化になります」

「デールは強力な幻覚剤で、微量でも幻覚症状が現れ、精神錯乱や異常興奮になる作用があり他にも脳に何かあるそうです」

「それを全部摂取させられ続けたんですよ？」

「正気でいられると思いますか？」

「そ、それは」

「でもそこまでアイシーと過ごしていて薬物中毒者みたいに変に思う所は無いわよ」

「それはそうでしょうね」

「アイシーは自身に特殊な魔法をかけ薬物への禁断症状やその他の生活に不便な事を封じてはいますが定期的に全ての薬物を摂取しなければ魔法が薬物の禁断症状に負けほぼ魔法の効果がなくなってしまうのであなたがみていところで摂取していたのでしょうね」

椿は無表情で女の話を聞いていた。

「そのあと始まったのはもはや見るに堪えない光景だったそうです」

「アイシーは父のジョバンに皮という皮を剥がされ筋肉を剥き出しにされ筋肉の繊維一つ一つに魔法付与が行われ」

「ジョバンが行ったのは一種の神業ではあったが付与が行われている最中のアイシーは白目を剥きながら涙や涎を垂らしながら大きな叫び声にならない泣き声が響いたそうです」

それを貴族達は目を背け謝罪の念を頭の中で叫び続けることしかできなかった。

貴族達は一度はジョバンを止めようと考えたがジョバンの異常さに萎縮し見ていることしかできなくなっていた。