椿とアイシー
「分かんないけど私は自由に動かして付けたりできるわよ」
「すごいわね」
教師はアイシーと椿を見て考えを巡らしていた。
流石、椿様だ。
先程までまるで何度も使ったことがあるかのようにミステリーストレードを木剣に付けて振り回してたな。
アイシーくんはまぁ当然かあの親の子だから何をされ
てることだか。
「よし!」
「では全員やめ!」
「そろそろ授業が終わるからな早めに今日は終わろう
では解散!」
教師がそういうと生徒達は同じ方向を歩き始めた。
そんな感じで一日の学校が終わり放課後、椿は忘れ物をして教室に向かうと誰かの会話が聞こえてきて近づくにつれその会話が理解できるようになりその会話は少し不穏なものだった。
椿は足の音を消しゆっくりと近づきゆっくりと扉を覗くとそこには5人の女子がいた。
「あんたさ何度も言うけど椿様にこれ以上近づくんじゃねぇよ」
「お前ばっかり椿様といっつもいて話しかけられねぇじゃねぇーかよ」
「そもそもお前みたいなやつが近付いていい方じゃないんだよ」
「あの家の生まれなんだからお前がまともなわけないだろ」
アイシーは周りの女子から何を言われても黙って下を向いていた。
「ねぇあなた達!」
椿が教室の中に入りそういうと女子達はハッと椿の方を見て驚愕の顔を見せた。




