椿とアイシー
「<ミステリーストレード>」
教師は地面に落ちている小石を拾い頭上に投げ手首を回すと頭上に投げた石がすごい速さでヒュウヒュウと音を鳴らしながら回り教師が身体強化を使いさらに回し続けると音はさらに大きくなり木の的に向かって腕を止めると的の中心に小石サイズの穴が空いた。
「このようにミステリーストレードは見えないほど細い魔力の糸だ」
「この糸は魔力消費が少なく魔力がある限り長くすることができ火に強い」
「ただし斬撃に弱く太くできないというのがある」
「まあこれは前教えたな」
「そうだな…」
「これを使って戦う人はあまりいないがうまく使いこなせるとかなり強い武器にもなる」
「今から全員これを使ってみなさい」
「多少上手く使えれば戦闘の時に一つの手札になるぞ」
それから生徒達は教師のように小石にミステリーストレードを付ける者、教師とは違い木剣にミステリーストレードを付ける者。
そしてミステリーストレードを生き物のように動かし使う者がいた。
「あれ?」
「アイシー何もつけてないの?」
椿は両手の木剣を物凄い速さでビュビュと鳴らしながらそう聞いた。
アイシーにそう聞くと木剣が回らなくなり宙に浮いたままになった。
「え?え?」
「どういうこと?」
「ミステリーストレードって凄く動いてくれるからなんか付けてぶん回すより相手につけて身動きを動かせなくしたりした方が良くない?」
「え?」
「ミステリーストレードってそんな相手に触らなくても付けられるものだっけ?」




