ヨウ達
セイ達は一晩を女主人の宿で泊まらせてもらい早朝宿を出て再びヨウの住んでいるいる家の聞き込みした。
そうしたら1人の商人がヨウの住む場所を教えてくれた。
商人に手間賃を払う代わりに家まで案内してもらった。
商人が案内してくれた家は豪邸と言っても差し支えのないものだった。
商人に金を払い別れセイ達は豪邸の敷地内に入り扉を叩き家の者を呼んだ。
扉から出てきたのは獣人の小さな執事だった。
「どちらさまでしょうか?」
「セイ・ミューゼリスタって言います」
「ここの主人と会うことはできるでしょうか?」
「少しお待ちください」
小さな獣人の執事は扉を閉め少し待つと再び扉を開けた。
「主人がお会いになるそうです」
「着いてきてください」
小さな獣人の横からまた別の獣人が2人出てきて両方の扉を開け家の中に招いてくれた。
小さな獣人の執事について行くと大きな階段を登りあ
る一室に通してくれた。
部屋の中にはとてもいいスタイルで美しい女性が無表情で帽子を被り椅子に座っていた。
「え〜と初めまして」
「初めまして?」
「何を言っているんですか?」
「え?」
「主人様お久しぶりでございます」
その女性は片膝を地面につき帽子を取りセイを見つめた。
「羊の耳!」
「も、もしかしてよ、ヨウ!?」
それを聞いた女性は一度頷いた。




