8人の旅
やっぱりオーバーヒートしている今だと威力が出ないな。
結構長い時間使ったからな。
「おい!ジン!」
「何?」
「今オーバーヒートしててまともな攻撃が出来ないから代わりに頼む!」
「何あんた?オーバーヒートしてんの?」
「ああ」
「結構面倒くさいやつと戦ってな!」
「わかったわ」
「鎧は出せるの?」
「無理だ!」
「大火円の壱を使って攻撃を弾くのが精一杯だ!」
「わかったわ」
「<魔風文第一節>」
ジンがそう口にすると手のひらから文字が溢れ出てきた。
「お〜い」
「み〜んな〜」
「完成するまで頑張って!」
「クソ!」
「ジンじゃなくてベヒモスなら」
「今何つったイフリート!!!」
「何にも言ってません!」
そんな風に2人が会話している中アタラは分身を作り辺りにある岩を蹴り飛ばしジャイアントスコーピオンの尻尾に投擲をしていた。
ティオは空を飛びジャイアントスコーピオンの尻尾とある程度距離を取りながらファイヤーボールなどで攻撃していた。
グーラは100を超えるぐらいで増殖をやめ一体を残しジャイアントスコーピオンの6本の尻尾の至る所に移動すると自爆を使用した。
辺りは物凄い爆音の連鎖が響き渡り耳を塞がずにはいられないほどだった。
ジャイアントスコーピオンの尻尾は一本たりとも無事な物はなくヒビが入った物肉が抉れたもの様々だが確かにダメージを与えれていた。
グーラは再び増殖を始めていた。




