3人の旅
セイが橋を作りながら進んでいると普通の地面が見えてみた。
そして普通の地面に足を踏み入れるとすぐに竜巻を出た。
竜巻を出てセイ達の目に飛び込んできたのは竜巻の中心で大の字になって寝ている女性だった。
「あれがジン?」
「はいそうです」
イフリートはジンに近づき「起きろ」と繰り返し声をかけていた。
「ティオ抜いてくれ」
「わかったわ」
ティオは先程とは違い両手で体重をかけ1匹1匹抜いていった。
「これで〜最後〜」
「抜け〜ない〜」
「ちょっとごめんね」
ティオはそういうとセイの背中に足を置き「ん〜」と言いながら最後の1日気を抜いた。
「痛かった〜」
「も〜うるさい!」
セイが痛みがなくなったことに安堵しているとイフリートとジンがいる方から大きな声でそう聞こえてきた。
「も〜起こさないでよイフリート!」
「何しにきたの!」
「ゼロ様がいらっしゃたんだ」
「え?」
「ゼロ様が?」
「あの方だ」
「でも聞いてた話と違うじゃない」
「話だと右手に異物があるはずでしょ」
「なのに体中に散らばってるじゃない」
「それに量も多いし」
「いろいろあったんだ」
「それと今回は立ち寄ったついでに顔を見せにきただけだ」
「すぐにベヒモスの領域へ向かう」
「あんたはなんでゼロ様と一緒に来たの?」
「俺はこれからはゼロ様と旅に出る」




