ゴーレム退治
「今使うとすぐに限界が来るな」
「ふぅぅぅ」
イフリートが大きく息を吐く動作をすると鎧は鎧は全て火に戻り消えた。
「<大火円の拾>」
イフリートの背中に炎が10個現れ炎の円になり今までとは違い円が重なっていった。
重なった円が小さい円から外側に出ていき一番大きな円は空洞の真ん中に膜を貼りイフリートの背中にピッタリと膜が当たると膜は離れなくなり他の円も幕が張られていた膜から小さい円に向けて勢いよく炎が噴き出し一つの膜を炎が通過するたびに炎の勢いは強くなっていき10個目の膜を炎が通過した途端ブレーキを解いたかのようにイフリートは背中の炎に押されゴーレムに向かって突進していった。
ゴーレムの腹には大きな穴が空きゴーレム自身は困惑していた。
「速すぎる」と。
ゴーレムはイフリートが通過した後ろを見るとどこまでも遠くに突進していくイフリートだった。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉ」
イフリートは風圧で動かしにくい体を無理矢理動かし再びゴーレムに向かって突進して行った。
イフリートは先程ゴーレムを貫く時に腕を前に出し爪を突き出していたが勢いが強すぎてずっと腕を前に出すことはできなかった。
ゴーレムは迫ってくるイフリートを見て背中の円を使ってみることにした。




