イフリート
「セイ様終わりました」
「お前ってイフリート?」
「そうでございます」
イフリートは人の姿とは違いどちらかというと獣のようになっていた。
歯と爪は鋭く体はとても大きく角も人の姿のものよりも大きく太くなっていた。
「セイ様いちいち岩を砕きながらゆっくり進むより一気に突き進みましょう」
「この熱だと俺は体力的にそんな速く進めないんだ」
「そうですか」
「なら」
イフリートの体の全てが青白い炎になり小さくなったかと思うと炎の色が半分青白く半分赤くなったからと思うと大きく膨れ上がり炎は四足歩行の動物の形になると大量の煙が放出された。
煙が消えるとイフリートは先程の怪物が四足歩行に適した体になったかのような見た目をしていた。
先程のイフリートよりも小さく尻尾が生えており顔はシュッとしていた。
「どうぞ乗ってください」
「ティオも乗れ」
「よっと」
セイはイフリートに乗りツノを掴んだ。
「ティオ、俺の腰に腕回して」
「わかった」
ティオはイフリートに乗るとセイに言われた通り腰に腕を回した。
「じゃあ行きますよ」
イフリートはそういうと動き始めた。
「それにしてもイフリートはよくこんなに色々姿変わるな」
「はい」
「でもこれはジンの姿の一つを真似ただけですよ」
「一番たくさん姿を変えるのはエントですよ」
「エントの土地はいろんな生き物がいますから真似ることができるのが多いんですよ」




