イフリート
ティオを先頭に帰っていると聞き覚えのある重量感のあるドスンドスンという音が複数こちらに迫ってきていることに気づいた。
「え〜とこの音ってもしかして」
セイがふと上を見ると無数の炎を纏った岩が降ってきた。
大きさは岩石砂漠で降ってくる岩よりも小さいが炎を纏っていることで岩石砂漠で降ってくる岩と同じぐらいの殺傷力を持っていた。
セイがどうすればいいか考えていると後ろから強烈な熱を感じた。
セイが後ろを見るとイフリートは最初に会った時のように赤い炎になり浮いており赤い炎が青白い炎に色が変わったかと思うとイフリートが人の姿になった時よりも多い量の煙が放出された。
そしてイフリート居た場所から物凄い勢いで何かが跳躍したことがわかった。
煙で周りが見えない中何かが砕ける大きな音が大量に響いた。
「な、なんだ?」
セイは旅の空間からロングソードを取り出しティオはいつでも飛べるように警戒していた。
煙が晴れた頃には上から降ってきていたはずの岩が全て小さく砕け落ちてきた。
そしてそれと同時に先程まで鳴っていた複数の大きなドスンドスンという足音も聴こえなくなっていた。
そして足音が聴こえてきていた場所へ近づくととても大きな怪物がいた。




