イフリート
ティオはある程度ゴーレムから離れると地面に降り走った。
ティオについていきもう空が暗くなってきた頃セイは青い炎の中にほんの僅かに赤い炎が浮いているのを目にした。
ティオとセイは赤い炎に近づくとティオは地面に膝をついた。
「イフリート様!」
「イフリート様に会いたいという者を連れて参りました!」
ティオがそういうと赤い炎は大きく膨れ上がり炎は人の形になり大量の煙がその炎から放出され煙が消えるとそこからは筋肉質な肉体をした赤い髪を持った青年がいた。
その青年は左目があるはずの辺りが人の物ではなく赤い炎がついており目があるはずの場所には丸い黄色い光を放つものがあった。
青年は左目だけではなく角も生えており所々人とは違うところがあり皮膚の下からは赤い光を放っておりまるで皮膚の下には赤い炎が巡っているかのようだった。
セイの顔を見たイフリートは少し驚いた顔をするとすぐに元の表情のない顔に戻り地面に足をつきティオのように膝を地につけた。
「ゼロ様!」
「いらっしゃるのをお待ちしておりました」
ティオは驚いたように「え?え?」と声を発していた。
セイはティオに全て話したのではなくイフリートに用があってどうしても会いたいと話、全ては話してはいなかった。




