1人
セイが義足の具合の良さに感動しながら設計図を見ていると部屋を入るためのドアが開いた。
「起きたんですね」
セイにそう話しかけてきたティオは背中に大量に物が入ったリュックを担いでいた。
「あれ!?」
「義足を作ってもらったんですか!?」
「この義足はドロフさんの作った物ですか?」
「いいやこの義足はこいつが作ったんだ」
「え!?」
儂がドロフの所へ行って設計図を貰えないか頼んできたんだ。
「そしたら二つ返事で貸してくれたわ」
「あとはこいつが自分のスキルで持っていた素材の形を変えてこれを作ったんだよ」
「そうだったんですね」
「やっぱりドロフさんは優しいですね」
「でもやっぱりドロフさん忙しいんですね」
「じゃあ痛み止めももらったようなので家に帰りましょうか」
「これ使ってください」
ティオは大量に物が入ったリュックの中から何かを出しセイに渡した。
そしてリザードマンの医者にお礼を言い外へ出るとティオは先程渡した物の使い方を教えた。
セイがティオ言った通りにすると渡された物は傘になり傘の中はとても快適な温度になっていた。
傘をさしながらセイはティオと共に家に帰った。
医者に行く時よりも喉が渇いたり汗を大量に出さずに快適に家に着くことができた。
「じゃあ今からご飯作りますね」
「あ、お願いします」




