1人
セイはジャイアントスコーピオンの表面を溶岩マジロの骨を隠すように付けた。
セイが完成した義足を試してみようとしたらリザードマンの医者がちょっと待てとセイを制止し懐から鉱石を出し渡した。
「これをその義足の中に入れるといい」
「これはその設計図を渡してくれた職人が嫌味を言いながらくれた物だ」
「どうせ作れないだのどうせ作れても形だけとか言ってたがこういう高いのとか人が困っていると聞けば普通にくれちゃうんだから本当にいい人だよ」
「ほら入れろよ」
セイは加工を使いリザードマンの医者から貰った鉱石を義足の中に組み込み次こそ装着してみた。
装着と言っても結局骨だけでは足と義足を繋げることはできずリザードマンの医者からベルトを貰い組み込んでいた。
装着をし具合を確かめるがやはりどこかぎごちない動きをした。
「魔力を左足の義足に通してみろ」
「もしうまく行っていれば成功するはずだ」
「わかりました」
セイは言われた通り義足に魔力を通し具合を確かめると先程のようなぎこちない動きから一変しとても自然な動きをした。
そしてもともとあまり重くない素材で作られた義足が更に魔力を通したことで少し軽くもなった。
「す、すごい」
「この設計図のこの空白部分はこの鉱石を埋めることで効果を最大限活かすための場所なのか!」




