1人
「ああ仕方なかった」
「それでだ、今強力な痛み止めと痛覚軽減の魔法の二つでほとんど痛みを感じてないだろう」
がそろそろ魔法が切れる。
「さっきティオに聞いたんだが此処を出るんだろ?」
「はい」
そうなれば魔法を使うことになるだろうが魔法を使えばまた痛覚軽減の魔法をかけても効果が段々弱まっていきあっという間に魔法の効果が消える。
「魔法をかけず痛み止めを渡すこともできるが痛み止めだけだと完全に痛みを無くすことができないただし魔法を使っても効果は消えないし魔法が切れて痛みを感じるより今から痛みを感じていた方がいいんじゃないか?」
「どうする?」
「じゃあ痛み止めだけで」
「わかった」
「あの、歩く度にティオさんに肩を借りるのは辛いのでなんかないですか?」
「セイ君の場合、左足の膝から下がない状態だからな」
とリザードマンの医者がそういうと黙って何かを考えた。
「ん〜」
「君はもう明日には此処を出るんだよね?」
「はい」
「じゃあ義足を作るにしても時間が足りないよな」
「あの設計図をいただければ自分で作れるのですが」
「いや流石に一日では無理だろ」
いえ俺は加工というスキルを持っているので普通に作っている方々よりも早いと思います。
「うむ、そろそろ魔法が切れるが少し待っていてくれ」
医者のリザードマンは扉を開け部屋を出て行った。
部屋を見渡すと見たことのない器具がたくさん置いてあった。




