191/497
準備
饑餓砂鳥は何度か同じように逃げようとするが何度やっても逃げられない事で饑餓砂鳥は諦めたようにセイの方を向き突進してきた。
「<砂操作>」
セイがスキルを使うと地面の砂が盛り上がり壁になった。
饑餓砂鳥は壁がいきなりできたが気にせずセイが居た場所に突っ込んだ。
饑餓砂鳥が壁を貫き顔を出した瞬間饑餓砂鳥が見たものはセイの体のどこかではなく何もなかった。
そしてその一瞬の光景を見た饑餓砂鳥は景色が回り回り落ちた。
「<斬撃>」
セイは砂操作で壁を作り少し横にずれ饑餓砂鳥が砂の壁を貫き顔を出した瞬間スキルを発動し饑餓砂鳥の首を切った。
すると真剣勝負のスキルの効果が消えた感覚をセイは感じた。
テンガの方を見るとちょうど饑餓砂鳥の首に爪でトドメを刺したところだった。
「よしじゃあ他のが来る前にここから離れようか」
「饑餓砂鳥を渡してくれ」
「おう」
ネロに言うとネロは饑餓砂鳥を渡してくれた。
セイは2匹の饑餓砂鳥の死骸を持ちラクダの死骸の場所まで行きラクダの死骸の近くに饑餓砂鳥を置いた。
「<旅の次元>」
スキルを発動すると死骸は消えた。
「よし帰るぞ!」