Sランク冒険者の講習
さっきの戦いではアイツに一度もスキルを使わせることは出来なかったがセルのスキルを使えば次こそスキルを使わせることができるはず…。
いや勝てるはずだ。
完全にネロとテネットが闇の中に沈むと即座にネロはテネットに接近し攻撃をした。
テネットはネロの攻撃を木剣で防ぎ衝撃を利用しネロの背中に回り込み木剣で攻撃をしてきた。
ネロもテネットと同様、闇の中では動きが鈍っていてテネットの攻撃に対応できなかった。
が、セルはネロとは違い闇の中では俊敏に動くことができた。
そしてセルはネロの攻撃よりも早く木剣を持った右腕の手首に噛み付くことができたかのよう様に思えたがテネットは縦に振り下ろしていたが右手をうまく使い木剣で手首を守るようにして持った。
結果的にセルはテネットの右手首に噛み付くことはできず代わりに木剣に噛み付いた。
テネットは木剣に噛み付いたセルの首を掴みその物凄い力でネロごと投げ飛ばした。
ネロとセルは投げ飛ばされたがセルがネロを引っ張るようにして再びテネットに近づいた。
そしてセルがテネットに噛み付こうとするがやはり木剣で防がれた。
だがセルがネロを引っ張るようにしてテネットに近づきセルが噛みつこうとした時テネットに近づく時の勢いを利用しネロはテネットの背後を取り攻撃をした。
そしてやっと一撃ネロの爪での攻撃がテネットの背中に当たったのだった。
当たったと言っても服を切り裂き皮膚の表面に傷をつけた程度ではあったがネロはこの上ない幸福感を感じていた。




