Sランク冒険者の講習
「よし最後にライオン君」
「お前の使ったあの影のスキルについて教えろ」
「俺の闇渡は影に潜るスキルじゃない」
「闇渡は闇に潜るスキルだ」
「俺のスキルが本領を発揮するのは夜や暗い場所だ」
「ふむ、闇の中にいる時に外部に攻撃するには体を出さないとダメなのか?」
「例えば闇の中から飛び道具を使って外部にいる敵に向かって放つとか」
「出来るが俺は自分の爪と牙以外の武器ってあんま好きじゃないんだよな」
「ふむ、じゃあ闇の中に引き摺り込んで闇の中で戦うとか」
「その戦いは俺よりもセルの方が得意だ」
「セルとはベビ君のことか?」
「そうだ」
「もともとあまり俺には合ってないんだこのスキルは
それはどうかな」
「姉ちゃん木剣頂戴」
テネットがそういうと受付嬢は籠の中に入った木剣を取りテネットに渡した。
「ライオン君、闇の中で俺と一対一の勝負だ」
「まずは闇の中での戦闘に慣れるところから始めるぞ」
「ふん、お前が闇の中でまともに俺と戦えるとは思えないがな」
「<闇渡>」
ネロとテネットは自身の影の中に沈んでいった。
ネロとテネットが闇に潜り始めてから二時間ほど経ちセイとテンガが木剣から加工で複雑な見た目をしながら美しさもある置物を作り終わり先程まで2人が立っていた所でテネットを待っているとセイとテンガの影から2人は出てきた。




