Sランク冒険者の講習
セイは先程頭上に投げ落ちてきた棒を取り再び棒が当たるギリギリの距離をとった。
セイは先程のように棒をテネットに向かって横に振り攻撃した。
テネットは避けるばかりで木剣で防ごうとはしなかった。
セイはそのまま何度も同じように攻撃し続けるが全て避けられた。
「まあ本当は使う気なかったけど何人かスキル見せてくれたし俺も一つぐらいはお前らの戦いで見せたほうがいいよな」
「おいお前!」
「色々考えろ」
「そして少しでも長くこの戦いを楽しもう!」
テネットはセイにそういうと体の力を抜いたかのように両手をぶらんと下げこう言った。
「<振動撃>」
テネットは力を抜いたままセイにゆっくりと近づき近づくにつれテネットは体に力を入れテネットの速度は速くなりセイが棒で攻撃してくるとただ木剣を棒が迫ってくる方向に出すだけで木剣を振りも何もせず棒が木剣に当たるのを待ち当たる時ほんの少し木剣を動かすと石でできた棒は容易く砕け軽やかな動きで石の棒を砕きながらセイに近づいていった。
「<加工>」
セイが加工を使うとロングソードは横幅が狭まりその分縦に長くなった。
テネットがセイの剣が届くところまで来るとセイは剣を振るうが結局剣も木剣に砕かれテネットは剣と石の棒の二つを砕きながら近づいてきて木剣がセイの頭に届くところまで来てテネットがセイの頭目掛け木剣を振るうとテネットの木剣はセイの頭に当たる寸前で止まった。
テネットの攻撃が当たっていないにも関わらずセイは倒れた。




