Sランク冒険者の講習
「ま、参った」
キョウがそういうとテネットは持っていた木剣を手放した。
「姉ちゃん新しいの頂戴」
テネットがそういうと受付嬢が籠から木剣を取りテネットのところに来て渡した。
「じゃ次」
キョウが下り次に出てきたのはテンガだった。
戦いが始まるとテンガは一気に距離を詰め強化火を使い木剣に攻撃を当てた。
すると木剣はテンガの拳がほんの少し当たっただけで少し大きめなヒビができそれをテネットはそれを見逃さず木剣を物凄い速さでテンガの拳が木剣を折るより早く振り下ろした。
「危ねぇ」
「木剣が折れるところだったわ」
「うわー」
「結構削れてんな」
「まともに打ち合うと木剣が折れて素手で戦うことになるな」
「それはやだなぁ」
「うまくやらなきゃだな」
テンガは先程よりも遅い速度でテネットに近づき何発も攻撃を繰り出した。
だがテネットは容易くそれを全て避けた。
「<強化火>解除」
「<身体強化>」
テンガが先程よりも早いスピードで拳での攻撃、足での攻撃を交互に繰り出しテネットに攻撃を当てようとするがやはり全ての攻撃をテネットは避けた。
「くそ!」
テンガはマジックポーチを取り出しその中に手を突っ込みロングソードを取り出しテネットに振り下ろした。
テネットは直接木剣でロングソードを受けるのではなく攻撃を受け流した。




