Sランク冒険者の講習
ネロは腹に一発当てられると後ろに大きく吹っ飛び訓練所の壁にぶつかりかけネロは壁にできた自分の壁に入った。
「ん?」
「どこへ?」
テネットがネロが消えた場所に近づき本当にいないことを確認したかのような素振りを見せ先程自分がいた場所に戻ろうと振り返ると壁の影が蠢きネロが飛び出しテネットに向かって爪で攻撃をしようとした。
だがテネットは即座に出てきたネロよりも身を低くしネロの顎に木剣で一発与えた。
ネロは顎に一発当てられると影から弾き出されるように宙に浮き倒れた。
「影の中に入るスキルか?」
「おい答えろよ」
「うん?」
テネットは倒れているネロに近づき何かを確認した。
「き、気絶している」
「おい!終わった奴こいつをお前達の居るところまで運んでやれ」
「よし次だ!」
テネットと戦い終わった冒険者にネロを運ばせて中、テネットはキョウと戦いを始めた。
キョウは左右の腰に付いたナイフケースからナイフを4本ずつ抜き両手にナイフを持った。
「いつでもいい」
「来い!」
キョウは腰を低くしながら走りテネットに近づきナイフをテネットの何も持たない左手に向かって攻撃しようとするが木剣でも防がれるがもう片方の手に持った4本のナイフを顔に向かって投げた。
だがテネットは木剣でキョウの攻撃を防ぎながら飛んできたナイフを上半身を大きく反り避けた。
それを見たキョウはテネットから離れナイフを2本腰のナイフケースにしまった。




