Sランク冒険者の講習
三日後、セイ、キョウ、テンガ、ネロ、セルはアンブレラにあるギルドへ行った。
ギルドにはセイ達を合わせて10人ほどしかいなかった。
「あの受付のお姉さん」
「私Bランクなんですが講習に参加してもよろしいでしょうか?」
「はい大丈夫ですよ!」
キョウと受付嬢の会話が終わりすぐに受付嬢は講習に集まった人を連れギルド裏の訓練所に連れて行った。
そこには剣を二本腰に下げた黒髪の所々白髪が目立つ男がいた。
「おぉ来たか」
「少ねぇな」
「まあこんな所だし仕方ないか」
「よ〜し」
「じゃあ人数も少ないし」
「一度全員俺と手合わせでもするか」
「受付の姉ちゃん」
「木剣ないか?」
「この魔剣を使うと死なせかねないからな」
「あ、はい」
「少しお待ちください」
受付嬢はそういうと一度ギルドに戻り木剣の入った籠を持って走ってきた。
「はあはあ」
「お持ちしました」
「おお!ありがとう姉ちゃん」
「でも一本で良かったぜ」
「え?」
「でもみなさんの分」
「アハハハハ」
「こいつらには自分の武器で戦ってもらう」
テネットがそういうと講習に来た冒険者の一人が発言をした。
「あの流石に危なくないですか?」
「うん?」
「ああ」
「大丈夫大丈夫」
「手加減するから」
「いえそういうことではなく」
「テネットさんに怪我をさせてしまうかも」
「アハハハハ」
「お前俺以外のSランク冒険者に会ったことないだろ」
「Sランクはお前ら全員が掛かってきたところでかすり傷すら与えることは出来ねぇよ」
「ほらほら」
「さっさとやるぞ」
「列を作れ」




