ベヒモスのもとへ
「止みましたね」
「ではゼロ様、こちらに来て右腕を差し伸ばしてください」
「ああ」
セイはベヒモスの顔のところまでいき言われるがまま右腕を差し出した。
ベヒモスはセイの右腕を口に運んだ。
セイの右腕がベヒモスの口に運ばれるとセイは何かを吸われる感覚を感じていた。
それが15分ほど続きベヒモスはセイの右腕から口を離した。
ベヒモスが口を離すとセイは膝から崩れ落ちた。
「なんかエントの時と違って痛いとかなくてなんか体に力が入らない」
「まあ私とエントは違いますから恐らく残り2人もそれぞれ違う症状が出ると思います」
「確かにこれは寝ないと消化に時間がかかりそうですね」
「私はこれから消化のためにエントのように眠ります」
「ゼロ様は次はジンのもとへ行かれますよね?」
「ああ行くぞ」
「少し待っていてください」
ベヒモスは眠たそうな目をしながら砂の中に沈んでいった。
そして少し待つとベヒモスは砂から顔を出し羊皮紙を丸めた物を渡してきた。
「これをジンに渡していただけないでしょうか?」
「いいよ」
「吸い取ってくたし」
「では私はこれで失礼します」
ベヒモスはそういうと出していた顔を沈めた。
「それじゃ帰るか」
「はい」
「おう」
「は、い」
「誰かおぶってくれね?」
「じゃあ俺が」
そういうとテンガはセイをおぶり全員で来た道を戻った。