ベヒモスのもとへ
「ん〜?」
「人の声〜?」
「もしかしてゼロ様ですか?」
女性の声でベヒモスはとてもおっとりとした口調でそう言った。
「ああ俺がゼロだ!」
そういうとセイ達はベヒモスの背中を降りベヒモスの顔まで向かった。
「話はエントから聞いています」
「右腕にいる異物を食べればいいんですよね」
「ああそうだ」
「申し訳ないが頼まれてくれるか?」
「もちろんです」
「では早速」
そういうとベヒモスは口を大きく開けセイの右腕に向かって来たがすぐ近くに岩が落ち全員がその岩に気を取られた。
「はあー」
「またか」
「皆さん私に隠れてください」
セイ達はベヒモスを壁にするように隠れた。
「なぁこの岩が降ってくるのは何なんだ?」
「実はですね...」
ベヒモスは岩が降っている中話始めた。
「私には仲の悪い奴がいましてそいつが風の上位精霊ジンという奴でしてそいつがいつからだったか、なにが原因だったか忘れたんですがわざわざ火の上位精霊イフリートに許可をもらって管理している地から岩持ってきて私が管理している地に飛ばしてくるようになったんですよ」
「最初はこの地は砂がほとんどの場所だったのに今じゃ岩と砂が半々ですよ」
「何で2人はそんなに仲が悪いの?」
「う〜ん」
「忘れました」
「そもそも私あいつほど執念深くありませんから」
「そ、そうか」
そんな忘れるようなことで岩を落とされるなんてここに住んでる人達にはたまったもんじゃないな。




