アンブレラ
砂嵐の中で門が見えてきた。
門の前には仮面を被り槍を持った者が2人立っていた。
セイ達はいつものように門番に払う料金を聞き硬貨を門番に払った。
門番の2人は門へと近づき息を合わせ門を押し開けた。
「旅の方々岩石砂漠の国アンブレラへようこそ!」
アンブレラの国の上には結界が張ってあり日干しレンガで作られた建物が立ち並んでいた。
セイ達が仮面を外して宿を探しアンブレラを歩いているとある店の値札にセイの目が止まった。
「な、なんだと...」
「お、おじさんこ、この仮面って大銀貨3枚なの?」
「ああそうだよ」
「この辺りではよく砂嵐が起こるからこの仮面は必需品で、ないと困るからなだからそこまで高くないんだよかかってる魔法も一つで強力じゃないしな」
「ああ君達初めてこの国に来たんだな?」
「はい」
「それで海ノ国にいたアンブレラの商人にこの仮面を買いここで売ってる仮面の値段との差に驚いたと」
「ははははーーー!」
おじさんはとても愉快そうに笑った。
「初めてこの国に来る人は多かれ少なかれ詐欺られるんだよな」
「ちなみにお前さん達はこの仮面をいくらで買ったんだ?」
「一つ金貨一枚に大銀貨十枚です」
「ははははーーー!」
おじさんは再び愉快そうに豪快に笑った。
「いや〜災難だったな」
「あの〜」
「宿ってどのあたりにありますか?」
「それだったらあっちの方にアルパカの絵が描かれている看板がある建物が宿だよ」
「ありがとうございます」
セイは落ち込みながらおじさんに教えてもらった宿がある方向に全員で歩いて行った。




