次の目的地
必要な物を揃えセイ達は宿に戻り準備に一日費やし朝早く海ノ国を出て岩石砂漠へと向かった。
「チッまた森かよ」
「まあ仕方ないですよ」
「はぁ〜」
「最近物作ってねぇ」
「まあまあ」
「ごめんな」
「いやセイを攻めてるわけじゃねぇ」
セイ達は話をしたりしながら森を進んでいた。
「なぁこの森あんま魔物出ないよな」
「そうだな」
「この森であって倒したのはゴブリン、ウルフ、耳長ウサギぐらいか」
「耳長ウサギ美味いよな」
「お前は肉ならなんでもいいんじゃないか?」
「な、失礼な!」
「でも確かに耳長ウサギは美味いよな」
セイ達は幾度かのゴブリンやウルフとの戦闘を経てエントが宿る大樹に辿り着きそこで休憩をとった。
「やっぱりみんなで急げばここに来るまでそこまで時間かかんなかったな」
「セイ様今日はここで一泊野宿しませんか?」
「道具もありますし」
「え?」
「なんで?」
「このまま進んで岩石砂漠に着いたとしてもそこから国を向かっている間に夜になってしまったら何も知らない砂漠のど真ん中で野宿する羽目に会うかもしれません」
「それとも国には寄らずにベヒモスに会いに行かれますか?」
「セイ様にお任せします」
「俺はできれば国に入ってその国の宿にヨウとシキを置いてからベヒモスを探したい」
「ヨウをずっと砂漠を歩かせたくないし」
「でももうちょい進んだところで野宿にしよう」
「かしこまりました」




