エントのもとへ
ゼロとエントは喋りながら歩きキョウ達との距離がかなり空いたところでエントは止まった。
「では始めましょうか」
「痛いと思いますが我慢してくださいね」
「わかった」
緑色の球体の光がゼロ右腕を包んだ。
腕が包まれてすぐは痛みは無かった。
だがすこしして右腕から黒いものが揺らいだのが見えた瞬間腕に激痛が走った。
ゼロは4秒ほどうずくまり唸り声をあげていたがすぐに痛みから姿勢を崩し地面を転がり発狂し何を思ってか地面に右腕を叩きつけたりを繰り返していた。
ゼロが苦しんでる頃、キョウ達は分体から部分強化魔法について教わっていた。
分体は本体と離れたあと近くにあった木の中に入り込み小さな木でできた子供が分体の宿った木から浮かび上がるように出てきてブチブチと体を切り離しキョウ達に魔法を教えていた。
「っという感じでここの術式はこうです」
「ではまずキョウさん」
「あそこの的に弱い魔法を放ってください」
「はい」
「じゃあ<ファイヤーボール>」
キョウが手を的に向けファイヤーボールというと手の平から火の玉が放たれ的に当たるとすこし的が焦げていた。
「では次に部分強化魔法の炎を使って隣の的にファイヤーボールを放ってください」
<強化炎>
<ファイヤーボール>
先程のようにキョウの手の平から火の玉が現れ放たれた。
的に当たり先程はすこし焦げただけだったのが的に穴が空いた。
「おー」
「素晴らしいですね」




