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エントのもとへ
セイ達は食器を片付け、荷物をまとめシリンに挨拶をし花が指し示した方向へと足を動かした。
「それにしてもエルフの村ではいい思い出ができたなあの景色はなかなか」
「また行きたいな」
「そうか?」
「俺はあそこ嫌いだ」
「え?」
「なんでネオ?」
「あいつら一度食事を持ってきたんだけど野菜野菜野菜」
「肉なんてひとつまみも入っちゃいなかった」
「えー」
「おいしかったよ」
「お前はそうだろうよ」
「俺は思うんだ」
「絶対あいつら俺らが他所者だからあんな食事を」
「絶対裏で肉食ってた絶対!」
「だから何度も言ってるでしょ!」
「エルフは野菜を好んで食べ野菜以外をかなり嫌っているのでそんなことはないと!」
「い〜や絶対食べてる!」
「はぁ〜」
「まったく」
「それにしても結構歩くのにエントのいるところに着かないな」
セイ達はエルフの村を出てから4、5時間歩いていた。
やっぱり急いだ方がいいんだろうか、今も腕の中から何かが蠢いて上に行こうと悶えてる。
確かに最近痛みを感じる回数も蠢く回数も増えてる。
「はぁー」
「セイ様どうかなさいましたか?」
「いや何でもない」




