エルフの村
戦いは結局大精霊の登場であっさりと終わりセイは陽が出てもまだ寝ていた。
「セイ様!セイ様!」
「起きませんね」
「はぁー」
「だるい」
多分闇の精霊と大精霊の魔力に当たったせいで体が辺りの魔力に順応するまで動けないだろう。
「あぁー」
「ちょっと気持ち悪いから私は戻るわ」
シリンはそういうとそそくさと部屋を出て行った。
「真っ暗だ」
ふと真っ暗だった目の前に景色が浮かび上がってきた。
「ここはミューゼリスタ?」
「あ!」
「都市の清掃クエストの途中だった!」
「あれ?」
「さっきまで布袋と名札持ってたっけ?」
「まあいいか」
辺りが赤色の強いオレンジ色になった頃。
「ふぅー」
「終わった」
「名札をつけてここに入れて鍵を閉めてっと」
「これでよし!」
フゥファン
何かが目の前を通り過ぎた。
目の前がぐにゃんと歪む。
「ここは平原?」
地面を見ると花が一本だけ枯れていて地面も乾いた場所がある。
「ん?」
「スコップ?」
「あ!」
「そうだ今黒魔蟻の駆除クエストに来てるんだった」
「よ〜し掘るぞ〜!」
「陽が暮れ」
「痛え」
「まあこれだけ倒せばいいだろ」
っと大きく膨らんだ袋を見つめる。
フゥファン
目の前に何かが通った。
そして目の前がぐにゃんと歪む。




