エルフの村
「ふむ本当のようだな」
「おいお前見とけ!」
男は木の上に向かってそう言って家の方に向かって行った。
それからしばらくして男は1人の銀髪の女性を連れてきた。
その女性はセイが下界であった者たちの中で1位2位を争うほどの美女であった。
「この者たちか?」
「そうでございます」
「ふむ」
女はセイに顔を近づけると緑色の目が金色の目になった。
「お前たちは本当に此処に来ようとして来たのではないのだな?」
「はいそうです」
女は返事を聞き少しの間セイの顔を見つめ続けていた。
「どうやら本当にたまたま此処に来てしまったようだな」
「ふむ」
「お前らもう遅いし此処に泊まって行ったらどうだ?」
「部屋も用意しよう」
「シリン様それは!」
「余所者を村に泊めるなんて!」
「だがこの者達に嘘の色は見えない」
「たまたま迷い込んできた者をこんな暗い外に放り出すわけにもいかんだろ」
「それとも私のスキルが信用できないか?」
「いえそういうわけでは...」
「申し訳ありません」
<鑑定>
またかまた何も出てこない
セイが鑑定のスキルが使えないことに少なからず怒りを覚えている中キョウが聞いた。
「あなたのスキルは一体どのようなものなのですか?」
「私のスキルか?」