海ノ国でのクエスト
「止まれ!」
「それより先に進めば攻撃する」
セイ達が一歩先に進もうとしたその時木の上から声がした。
「手を頭の後ろに回せ」
「セイ様...」
キョウが何か行動を起こそうとする素振りを見せたが。
「いや従おう」
とセイが言うとその素振りは無くなった。
「みんな!」
セイがそういうとみんなで手を頭の後ろに置く。
「よしそしたら膝を地面につけろ」
セイ達は言われた通り膝を地面につける。
<グリーンバインド>
地面の草が足を拘束し木に絡みついていた蔓が頭の後ろに置いていた腕に絡みつき引っ張る。
木の上にいた者が降りてきた。
その姿はほとんど普通の人間と同じだがとても顔立ちが整っていて耳が長い。
「お前達は何をしに此処にきたのだ?」
「俺達は採取クエストでこの森に入り森を抜けようと来た道を戻っていたらいつの間にか此処に来ていたんだ」
「ふむ」
「採取した物はどこにある?」
「俺の腰にあるポーチと左後ろにいる男のマジックポーチに入っています」
「少し確認させてもらうぞ」
そういうと男はセイの腰のポーチの中身を見た。
そしてセイのポーチの中身を見たあとテンガの持つマジックポーチの中を見る。




