海ノ国でのクエスト
「国からの採取クエストですね」
「え〜と内容は」
「魔女のキノコと月花と形相の木の一部の採取」
「良さそうですね」
「じゃあこれにしよう」
ビリビリ
セイがクエストの紙を音を立てちぎりそれを受付嬢に見せる。
「はい確認しました」
「こちら形相の木の採取時にお使いください」
「そういうと受付嬢は袋を渡してきた」
「このクエストの期限は一週間です」
「お気をつけください」
「受注してきたよ」
「このクエストならこの装備で良さそうですね」
「じゃあ行こうか」
セイ達は国を出て森へ向かう。
「みなさ、ん」
「森まで競走しません、か?」
「ん?」
「シキがそんなこと言うの初めてだな」
「でもシキ、わたしみんなとおなじぐらいのそくどではしれないよ?」
「では私がかかえて走りましょう」
「私なら魔法でヨウが受ける風圧を魔法で防げますし
じゃあそうしようか」
「ふふふふ」
「じゃあ俺も本気でやろう!」
「融合!」
するとセイは透明な粒子になって四散し銀色の粒子と水色の粒子と黒い粒子が現れ透明な粒子と融合したかと思うとセイがいた場所にローブを羽織った黒い人形の機械が立っていた。
ノワールと戦った時のこの融合がなんだかんだ一番早い気がする。
「ちょっとずるい気もするけど勝つぞ!」
「よ〜いスタート」
ヨウがそういうと全員が一斉に走り出す。
一番前にセイが二番目にテンガ三番目にキョウとヨウ四番目にネオとセル五番目にシキ。
セイはただ走りテンガは足に自分で作ったであろう魔道具の靴を履きスピードを上げキョウは身体強化と風魔法でスピードを上げネオとセルはネオが四足歩行で走っていた。
だがシキはただ走るだけで一番後ろのネオとセルとの距離でさえ遠い。
やはり今の私は圧倒的に弱、い。
私がこの体を使えるよになりドワーフの国に行くための馬車の交渉をヨウ様と言った帰り私はセイ様に頼まれた。
ヨウを守ってほしいと。
ヨウ様は戦闘などでは一番下だろうが商いや交渉で群を抜いて一番。
そしてヨウ様が危険な目にあった時お守りするのが今の私の役目。
なのにその私がこんなに弱くて良いのでしょうか?




