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我慢

作者:緋和皐月
 素直な子になりたいな
 思ってること わかってもらえるの

 泣き虫ちゃんになりたいな
 泣いたら 周りが優しくなるでしょ

 人気者になりたいな
 いつでも 気遣ってもらえるよ

 愛される人になりたいな
 大きな愛で 守ってほしい


 でも

 でも

 我慢ばかりの わたしだから
 そんな夢 叶いっこ 無いよね


 疲れても 悲しくても 困っても 怖くても 嫌でも 寂しくても
 叫びたくても 泣きたくても 守られたくても 気づかれたくても 無くしたくても

 ぜんぶ ぜんぶ 我慢しちゃうから


「つらくなんか 無いんだよ」って
「無理してなんか 無いんだよ」って
「我慢なんか してないよ」って

 みんなに いっぱい嘘ついて
 自分にも たくさん嘘ついて
 見え透いた ぼろぼろの嘘ばかり それでぜんぶを騙してる

 そのくせ みんなを騙してること
 ときどき 心が 苦しくなったり

 ……我慢なんか したくないけど 我慢しかできないわたしだから

 でも

 体は とっても疲れてて
 心は とっくに限界だった

 それでも わたしは我慢して 元気に振舞う
 何も無かったみたいに笑う
 傷つきながらも いっぱい 笑う

 ほんとは 苦しいよ って喚きたいのに
 ほんとは 泣きたい って思ってるのに

 そんなこと 全然 悩んでないふりして
 今日も ふざけて笑うんだ

 だって 言葉にすると 怖いから
 思いを言葉にしたとして それを否定されたとしたら
 思いも一緒に 否定される

 助けてほしい と言葉にして
 誰も 助けてくれなかったら?
 誰も 振り向いてさえくれなかったら?
 恐る 恐る 言った思いは 粉々になる

 弱い私は 怖いから
 傷つくことが 怖いから
 小さく見える傷が ほんとは深いことを知っているから

 何も 無かったかのように
 弱く小さな自分を隠す 易しい嘘で弱さを隠す

 ぜんぶ ぜんぶ 我慢して
 今日も貴方に 明るく 笑ってみたり



  そして 我慢に疲れた 少女は今宵

  全てを背負って 全てを捨てて

  軽く重く 宙を舞う

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