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感覚の世界 -warmth-

作者: 氷空

自分の両の手を握った時

あったかいのと 冷たいのを感じた

どっちの手があったかくて 

どっちの手が冷たいのかは分からなかったけど

少なくとも 

どっちかはあったかいんだって安心した


大空に手を伸ばした時

自分の限界と 空の大きさが見えた

自分にどこまで手が届いて

空がどこまで広がっているかは分からなかったけど

少なくとも 

自分には届かない場所があるんだって痛感した


人の胸に手をあてた時

自分の鼓動と 相手の鼓動を聴いた

どっちの鼓動が大きくて 

どっちの鼓動が小さいのかは分からなかったけど

少なくとも 

どっちも今生きてるんだって実感した


自分の家の戸に手をかけた時

家の匂いと 外の匂いを嗅いだ

家の匂いっていうのがどんなので

外の匂いっていうのがどんなのかは分からなかったけど

少なくとも 

自分には帰る場所があるんだって安堵した


心に手で触れた時

あったかいのも 冷たいのも 何も感じなかった

それはどっちもあったかいのか

どっちも冷え切ってしまっているのかは分からなかったけど

少なくとも 今私は思う

どっちもあったかい方が

これから先 楽しく生きてゆけるんじゃないかと


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― 新着の感想 ―
[良い点] あたたかさについて、うまく詩としてまとめられていると思います。 [一言] 心のあたたかさに、本当に触れられたらいいのに、と思います。見かけはこわそうでも心はあたたかい人がちゃんとあたたかい…
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