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永久と刹那は紙一重  作者: 崩落人生
一章 ~不幸少女は幸運少女?~
18/23

選択肢

前話を少し書き直した。

付けられる物+ヒロインお手製+かっこいい?=マフラー

という事で、翔がマフラーを貰ったことを追加しただけです。

夢だ。これは夢だ。

俺は一本の白線の上に立っている。前方は漆黒に染められた世界が広がっていて白線すら全く見えなくなっている。それに対して後方はどこまでも白線が続いているのがわかる。


俺はこの夢を知っている。

確か、一つはこのまま前身して前に進む道。修羅しゅらの道。もう一つは、今いる場所から後退して後ろに進む道。天下太平てんかたいへいの道…だったか。


「選べ。お前の信じる道を。」


これは、俺の人生。先が見えなくても進むか、今までの過去に縋りいつものように過ごしていくか。その取捨選択。

俺は今まで、日常という言葉に縛られていた。日常を過ごすことが俺のすべきことだった。

でも、俺は今日、日常から踏み外してしまった。あの化け物じみたやつとの戦闘。あれを非日常と言わずして何を非日常と言うのだろうか。そして、彼女に抱くこの思い。これも、俺にとっては非日常と言えるものだ。

だから、俺は選ばなければならない。

今日の出来事を覚えているなら今までのように日常を過ごすことはできない。

逆に、今日の事を忘れればいつものように俺は日常を過ごしていける。

そうやって、非日常が混ざるたびに排除し、排除できないならその存在を忘れることで俺は自分の日常を保ってきた。

今まで通りなら非日常を忘れるべきだが、俺は今迷っている。

忘れるべきなのか、それとも覚えているのか。

そもそも俺に今までの生き方を捨てて、新しい道を歩いていく勇気はあるのだろうか。

目を閉ざさず、真実に背を向けないで歩いていく勇気が。


俺は日常が好きだ。何故好きなのかと言われると、よくわからない。ただ、日常を過ごすことが俺の役目であるような気がする。

それはまるで誰かが決めた線路の上を歩いている。そんな気がしてならない。

それでも、日常が好きなことに嘘偽りなく、かけがえのないものなのは確かだ。

でも、今日が楽しかった。これも、紛れもない真実。だけど一日と日常ではどちらが大切なのだろうか。

僅かな時間の幸せと長い間の安穏。比べようのない時間の差。

だったら時間の長い方を選ぶべきなのではないか。


でも、それでいいのか?

たった一日でも、今日の一日は人生の中でも至高と言える一日だった。

ただ、なんとなく毎日を過ごすのではなく一日を僅かな時間でも幸せに過ごす方が人として生きている意味があるのではないか?

ほんの一瞬でも生きていく意味があった方がだらだらと過ごす毎日より何倍も人らしいのではないか?


俺はどっちを選択すればいいんだ…


「翔の好きな方を選べばいいの。」


とても優しい声が耳に透き通るかのように聞こえた。今までの声とは違う声だ。

俺の好きなようにか。俺が今選びたいのはどっちなんだ?

結局答えを決められずに迷ったまま意識が遠のいていく。

今日の夢もここまでか。

こうして今日の夢が終わった。







目が覚める。今日も何か夢を見ていた気がする。

でも、そんなことはどうだっていい。

今日も始まる日常が。

はは、いつまで夢が続くんだ…

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