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永久と刹那は紙一重  作者: 崩落人生
一章 ~不幸少女は幸運少女?~
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いつもの日常 1

気になる所があればじゃんじゃん教えて下さい。お願いします。

ここが伝わりづらいとかここ日本語おかしいとか大歓迎です。

「おい、翔。起きろよ翔。」


何か声が聞こえる。誰かが俺を呼んでいるようだ。


「起きろってば。」


誰かが体を揺らしている。やめてほしいものだ、俺は寝ていたいのに。


「起きろって。」


しつこい奴だな。俺の睡眠を邪魔するな。


「起きろって!!」


「…うるさいな、俺の睡眠を邪魔しないでくれよ。俺の幸せを奪わないでくれ。」


俺の安眠を妨げようとする奴の顔を見ようと顔を上げる。しかし、目の前には予想と反して誰もいなかった。

あれ? おかしいな。確かに、誰かに起こされていた感覚だったのに…

…それに…ここはどこだ?

辺りを見渡してみると同じ部屋に数十人ほど人がいて、大人が一人前の方に立っている。そして、それ以外の人は椅子に座ってこちらを見ていた。

ああ、そうか。ここは――――――学校か。

学校とは教育のための建物で子供達に知識を与える場所である。

すなわち人間を育てる場所だ。

ちなみに、学校に入る前は養護施設で一定の歳にになるまで生活することになっている。

学校は学年が12年体制で1学年に大体4~6クラスあり、1クラスは40人ぐらいで構成されている。

特に、人ならざらぬ力《 根源たる力(オリジン)》を発現した者を集めた特別なクラスが大半で俺のような普通の人間を集めたクラスは一クラスあるかどうかである。そして、俺のクラスはその少ない普通の人間もいるクラスである。普通の人間もいると言っても10人足らずしかいないけどな。

根源たる力を発現している人を発現者、逆に発現していない普通の人間は非発現者と呼ばれている。発現者は非発現者を蔑む者が多い。だから、一種の措置として非発現者を同じクラスに集めるのだ。


「そうか、そんなに眠たいのか。だがな、人の授業も聞かずに寝ているからお前は駄目なんだ。いいか、…ほとんどの人間が根源たる力に目覚めているのにお前達がなぜ目覚めないのか、原因は未だにわかっていない。しかし、だからといって授業を聞かない理由にはならないだろう?」


俺に説教?をしてきたこの人はかい先生で俺達のクラス専門の先生だ。他の先生と違い、俺達のような、根源たる力に発現してない生徒にも普通に接してくれる数少ない接しやすい先生の一人だ。

そして、俺は授業中に寝ていたようだ。授業中に大声を出してしまったのか…どうりで回りの目線が俺に向けられているわけだ…


「俺は別に、いいんですよ。必要ないですし。それに必ずしも発現することが良い事だとは限りませんよね?」


根源たる力は確かに人智を超えた物であり、使えるようになって一人前と言われている。

しかし、自分の身を過ぎた力は自分の体に悪影響を及ぼすのは当然で、その力が強力なほど使った後に疲労がある。肉体的に負荷がかかるのだ。

一見して見ると多少使い勝手は悪いが便利な力ではないかと思うかもしれないが、力の発動をコントロールできずに止められずに常に負荷がかかりつづけて生活することになる可能性もある。この場合は最悪で、そんな生活に耐えきれずに死んでしまう人もいるらしい。


「まぁ、そうだな。お前が必要ないと言うなら別にいいが…珍しいやつだよ。お前は。なんて言うかな…主体性がないし自主性もないな。一応言っておくが、非発現者に対する世間の風当たりが強いぞ? 」


主体性も自主性もないとはなかなかきついことを言ってくれる。ほとんど一人では何もできないみたいじゃないか。別に異論はないからいいけど。

それに、非発現者に厳しい世の中なのは知ってますよ。…そう、学校内でも。


キーンコーンカーンコーン

学校のチャイムが教室内に鳴り響く。このチャイムは授業の終わりを知らせてくれる音。

いつもの日常。

それを教えてくれる綺麗な音色。


「あ~、チャイムが鳴っちまったか。しょうがねぇ、これで今日の授業は終わりだ。気を付けて帰れよ。それと、最近薬が出回っているそうだがお前達はくれぐれも手を出すんじゃねぇぞ。では、解散!」


授業が終わり、生徒達が帰りの準備を始める。いつもの風景。慣れた風景。授業が終われば帰る。一日に一回は見る風景。…そのせいだろうか……俺は時々考える。この風景はいつまで続くものなのかと。

今日で終わるのか? それとも、明日? 一週間後? 一か月後?それとも、もっともっと長い間…それこそ永遠に続くのか? しかし、終わりなんてものは案外突然にやってくる。


「だから、俺はこの日常がどこまでも続けばいいなと思いましたマル」


「どうしたの? そんなに黄昏て?」


俺に声をかけてきたのは、同じクラスで親友のまさだ。冷静沈着だが、一度やると言ったら最後までやり通す頑固強いところがある。後、切れると怖い。

ちなみに席は俺の後ろである。


「ん? いや~この世界の真理について考えていたんだ。」


「…真理ね。それで、その真理とやらはわかったの?」


「…さぁね。ただ、今見てるこの風景はまぎれもない真理だと思う。それだけかな。」


そう言って、俺は机の隣に置いてある自分の荷物を持ち上げる。授業も終わったことだし、これからやることはただ一つ。

帰ることである。


「雅。帰るか。」


「そうだね。」


「それじゃ、みなさんさようなら。」


誰にでもなく別れの言葉を告げる。意味なんてない。ただ、無言で教室を出るのが個人的に好きではないのだ。帰るならきっちりと帰るように、今日の教室で過ごす時間は終わったのだと自分に言い聞かせるように別れの言葉を告げる。


「………か、翔君。さ、…さよ…な…ら。」


まぁ、こうやって律儀に返事を返してくれる人もいる。俺としては誰かに返事してもらいたくてやったのでないから返事し返す必要はないけど、毎回返事してくれるのでいつの間にか挨拶するのが恒例になっていた。


「さよなら、雪那さん。また明日。」


「…はい! …また…明日。」


雪那ゆきなさんは俺の隣の席の女の子である。話すときはいつも俯いていてはずかしそうに話をする。以前、顔を覗き込んだら顔が真っ赤になったことから、おそらく人と話すのは苦手なのだろう。そんな子がわざわざ別れの挨拶を返してくれたのだ、俺も捨てたものではないな。



そして、俺達は終わり告げた学校を出ていった。

後は帰るだけだ。


「…と言っても、学校の近くにあるんだけどね…」


俺達生徒の寮は学校の近くにある。生徒の役目が学校に行くことなら、寮は学校に近いに限る。まさに、合理的である。

生徒は皆この寮に住むことになっている。大人たちから見れば、生徒を監視しやすいようにするという配慮もあるのだろう。何せ生徒と言っても発現者が大多数を占めているため、管理が非常に難しいのだ。


「んじゃ、また明日。」


別れの挨拶をして俺は自分の部屋に向かう。そんな俺を、雅は呼び止めてこう言ったのだ。


「…ああ、そうだ翔。やらないか?」


え、何を?


この後書きにその話のまとめを載せたらわかりやすいのではと思い後書きを書き直していきます。

まとめ

授業中の居眠り?から起床

友達に遊びを誘われる


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