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新・小説の(多分に独断な)書き方講座(脱皮中)  作者: まめ太
第一章 読んでもらう努力
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第四回 ニッチな需要はハード

 さて、前回はフォロワーの戦略をお話ししました。

 トップのクビ、もぎ取ってください。(笑


 勘の良い方なら気付いてますね。トップ、チャレンジャー、フォロワー……、三つ巴の激戦区です。

 常に互いのシェアの奪い合いです。常にウケた要素のパクり合い。


 で、スキマ産業というなら、実は最後のグループ「ニッチャー」のがよほど相応しいんです。

 世間でウケている作品に背を向け、あくまで自身のコダワリに拘り、付いて来る読者だけ付いて来い!という九州男児ですから。

 でも、彼らの作品はパクられません。いえ、パクれません。(苦笑

 作品の醸し出す空気感、それまでもが、ニッチを求める読者のニーズだからです。


 模倣品は模倣である時点で、ニーズから外れるためです。代替え品は、求められない。

 そう聞けば、パクりに辟易する作者は飛び付こうとするかも知れません。ちょっと待って。(笑


 ニッチな読者を満足させるクオリティを、あなたは作り出せますか?

 ユーザーが求めるモノは、小説そのものではなく、作者の個性です。その作者という、ブランドです。

 常に一匹狼、大樹には寄らず独断、なにより、哲学が必要になるでしょう。


 模倣品を遊び半分に作ったとしても、そこには何らか捻りが込められているはずです。

 ただの模倣など彼らがするはずないじゃないですかー、やだー。

 そして、模倣嫌いの彼らのファンも、「きっと何かある、」と期待を込めて覗くのです。

 その期待を裏切ることこそが、彼等ニッチャーの生命を絶ちます。


 ただの模倣は、厳禁です。

 それでいて、要素をパクられる危険があるために、発表作品はギリギリまでクオリティを上げた、完成作品でなくてはならないんです。完成作品だけで勝負を続け、勝ち得たシェアなのです。

 メルセデス・ベンツの企業哲学は「最善か無か」だそうです。これが、ニッチの本髄です。


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