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第三十六回 私の頭の中には七並べが入っている。

前回のノートでは落書き状態でした。

今回はそのノートの一つ一つの項目を、メモに関連付けていく作業です。

このメモは、上一行と裏側には何も書かないようにするのがミソ。


おおまかな起承転結は決まっているはずです。漠然とした流れです。これはまだプロットではありません。なんとなく、勘で、「こういう流れになるんじゃないかな~?」という予測の段階です。

で、それを忘れないように、ちょこちょこっとノートにメモしたに過ぎません。


ここからは取材に入ります。


自分自身へのインタビューが主になります。

まずはノートに記した落書きの、一つ一つに関して、好奇心を発揮してください。

「これってどういう場面に使う気ですか?」

「ずばり、意図はなんでしょう?」

「伏線に繋がってたりするんですか?」

問いかけるのも答えるのも自分で、誰に秘密がバレるわけでもないんでどんどん回答してってください。


これらの質問と回答は、ノートではなく、カードに記していくのが効率的だ、とエッセイ本にはありました。私がとても非効率的なのは、ここもノートに書いてしまうからですね、ええ。(笑


また別の講座には、人物表を作るというアイデアが載っていました。

これはいいですよ。けれどわざわざ表を作るまでもなく、カード化すればいいって事ですけどね。主人公のカードを作る。足りなくなれば、主人公①、主人公②、と幾らでも増やせるんで。


で、カードがある程度増えてきたら、整理しましょう。

上一行には空白がありますね?

その空白に、ファイリングの為のラベルを書き添えます。

「イベント」

「人物」

「アイテム」

まぁ、こんな感じで分類していきます。

イベントとラベリングしたカードだけを集めます。これを、適当に並べて図案化します。

ゲームのチャートを作る時の考えをここから応用しましょう。

この作業は途中で中断するのが難しいんで、たっぷりと暇があるときにしましょう。(笑


1.床にイベントカードのみを並べます。順番を入れ替えて、ストーリーを形成します。さらに、イベントとは山場の意味なんで、「イベント」と「繋ぎ」に場面が別れるはずなんです。これも明確に印を入れて分けておきます。(山場のカードの数で、盛り上がりが多いか少ないかも一目瞭然になります。)


2.イベントカードが七並べのトランプ状態で一列になっていきますんで、その隣へアイテムカードが並べられるはずです。ついでに人物カードも登場場面に配置します。


3.足りないカードを記入し、さらに配置。これはインタビュー形式で自分で疑問点をカードに記すわけです。イベントとイベントの間が不自然だと気付いたけど、埋めるべきカードがないし、アイデアも浮かばない、という時は白紙のカードを挟みます。埋めるべきアイデアがない時はどんどん白紙カードを挟めばいいです。とりあえず保留、というマークです。


4.この方法では「起承転結」なんぞ考えなくて結構。(笑

ストーリーの流れは視覚化されて、床に広がっていきます。とりあえず最初から最後まで並べ終われば、ちょっと推敲タイム。物語の流れがとりあえずでも決まれば、次は上一段目に数字を入れて整理します。ラベリングですね。


5.ではイベントカードに番号を付けてください。「イベント4」と書かれたカードは、イベント3とイベント5の間に挟まるカードという事になります。白紙のカードにもこれを付けます。保留の意味です。

隣り合っているアイテムカードにも同じ要領で番号を付けます。「アイテム―イベント3」という具合。

人物カードなら「ヒロイン①-イベント1」という感じ。複数のヒロインの場合などは、ラベリングを工夫して自身が混乱しないように整理してください。「ヒロインA①」「ヒロインA②」という具合に。


6.ラベリングさえ終われば、カードを片付けられます。おつかれさま~。(笑


あとは、カードを繰りながら考えるでもいいし、視覚化したけりゃ床に七並べしてもいいです。

イベントカード、例えば5が白紙だとして、イベントそのものは3つも入ってしまった、としましょう。そん時は、馬鹿正直にラベルの張替えなんぞしないようにね。5-1、5-2、5-3、と打てばいいだけだからね。(苦笑


私自身は、この方法は「ゲーム制作」の時にしか使いません。IFでどんどん分岐して、さらにはフラグで統合してきたり、ステップで飛び越えたりしますから、全体把握がめちゃくちゃ厳しいんです。なんのかんの言って一本道で済む小説書きではそこまでややこしくなりませんからね。(笑

『ひぐらしの鳴く頃に』とかを思い浮かべてください、全体像がどうなってんのかと想像すれば、どれだけ複雑に入り組むかは解かってもらえるものと思います。

大長編とか本格ミステリでも書く機会があれば、恐らくは使わざるを得ないでしょうが、短編やダラダラ書いてる長編ファンタなら、頭の中で展開出来ますし。


カードの整理が済んだら、いよいよプロットの清書にかかります。はい、今までの作業はプロット作る下ごしらえですよ。(笑

あ。

ストーリーの大幅組み換えが起こった時のために、カードは保管しておいてください。

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