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新・小説の(多分に独断な)書き方講座(脱皮中)  作者: まめ太
第五章 パーツごとの注意
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第二十三回 批評してもらう時の注意

 マーケティングと、メタ要素という、新たな視点を付け加えて講座を再構築しておりますが。

 皆さんも自分の作品を他者に批評してもらいたいと思ったことが、そりゃ一度や二度はあるんじゃないでしょうか?(笑

 ここで新たな注意点です。

 批評をしてもらう時、あるいは批評をする時には、メタとマーケティングに関わる大きな落とし穴があります。


 読者層とメタとマーケットに関して、おぼろげながら見えてきた部分はありませんか?

 市場開拓といいますと、よく誤解されますが「潜在ユーザーを増やす」という事ではありません。まるっきりその商品に興味がない人をこちらへ引き付けるという意味じゃないんです。

 多少は興味があるという人を、確実に引っ張ってくる、という意味です。まるで興味がない人に興味を持たせて引っ張るなんてのは、コストパフォーマンスが悪すぎる。

 市場開拓とは、自身の周りに「買う気がある人をより多く集める」という意味です。

 これは大きな違いです。そっぽ向いてるユーザーはターゲットに入らないんです。こちらを向いているユーザーのみを、ターゲットにするという事です。(ちゃんと解かります?)


 俺TUEEEというジャンルを例にします。

 なろうには多くのユーザーが居て、それぞれの趣向を有しています。全ユーザーのうち、5割が俺TUEEEに興味を持って、俺TUEEE作品をいくつか読んでいるとしましょう。

 その5割が読む俺TUEEE作品はもちろん、バラバラです。100人のうち20人がランキング1位を読んでいたとして、10人は1位を読まず2位を読んでいたり、あるいは1位も2位も読んでいる、という状況です。

 で、なろう全ユーザーのうち残る5割は「まったく俺TUEEEには興味がない」ということです。俺TUEEE作品が読まれていない層を数えてみると全体の残り5割という数字になる、ということです。(実際はもっと少ないでしょうが)


 さて、カテゴリ分けされるほどの特徴を踏まえた小説群には、そのジャンル特有の「お約束」、メタ要素が必ず存在します。もうここまで言えば解かった人も居るでしょう。

 批評を受ける際、また誰かの作品の批評をする際には、自身がそのジャンルの「メタを承知しているか?」が重要になります。

 メタとは、「読者が了承していてあえて問題にしない部分」の事です。

 俺TUEEEの場合は、無茶苦茶な強さ設定だとか、手軽に強くなる背景、そういう事が入ってくるでしょう。

 最強設定そのものが重要であり、入手背景などは、このジャンルの場合は「超★蛇足!」だからです。

 このメタを知らない批評者は、的外れな批評をしてきます。


 それを間に受けたら……



 では、なにかの拍子に突然、今まではまるで興味がなかったのに俺TUEEEに目覚めちゃったよ!な読者などはどうなるんでしょうか?

 はい、独学で勉強することになるんです。(笑

 読者だって最初からメタ情報ってのに精通してるわけじゃないんですね。

 メタの一部分が納得いかなかったりする読者も居るでしょう。多くのメタが受け入れられなきゃ、俺TUEEE内のマイノリティとして、自身の趣向に合う作品を探して放浪する羽目にも陥りますかね。

 メタというのは、結局のところはそのジャンルにおける「最大公約数」というべきですから。一人一人のユーザーを個人で見れば、その趣向はてんでバラバラなんです。

 メタ要素が幾つかあり、その全てを受け入れる読者もいれば、一部は妥協してるという読者もあり、幾つかの要素は受け付けないから発掘がキツイという読者も居ます。

 けれど、メタ要素すべてがダメではなく、かつ俺TUEEE作品を読んでいる読者であれば、俺TUEEEのターゲットと呼べるのです。

 このターゲット層に含まれている人の意見でなくては、それが正しいか間違いかは測れないんです。


 正直、今回改めて講座をやり直している理由が、この事実を知ったからでした。

 技巧の上手下手は関係ないんですよ。プロかシロウトかも関係ない。

 そのジャンルにおける「事情」を知っているかが、批評の観点となるのです。

 誰かに批評を貰おうとする時には、思い出してください。特に、ラノベ。

 ラノベだって、立派にメタを含んだ一大ジャンルなのです。


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